なぜ今、コンプリートカーなのか?

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TOM’S 代表取締役社長 谷本 勲

「こだわる」というTOM’SのDNAを、
コンプリートカーの1台1台に。

 私たちTOM’ S が開発期間を経て初めてコンプリートカーを発表したのは2020年。「なぜコンプリートカーなのか?」と問われるのであれば、私たちが創業来、レースで勝ち続け、築き上げてきた「TOM’ S」というブランドや技術ノウハウを表現するための有効な手段だと考えたからです。数多あるカスタマイズメーカー、チューニングメーカーが存在する中で差別化を図り、TOM’S として尖っていくためには「車まるごと一台」という単位で表現した方が、よりダイレクトに「TOM’ S」を伝えられ、開発サイドとしても、その車に対する想いや考え方、魂を注入しやすいのです。お客様から見ても分かりやすいと思いますし。

 

私たちがレースで勝利するために、エンジニアやメカニックがネジ一本にまで徹底してこだわるように、コンプリートカー開発においても妥協することなく、TOM’S らしいこだわりを貫くことで、それが唯一無二の価値となり、お客様に「この車なら、乗ってみたい」と思っていただける一台をお届けできるのだと思います。

 TOM’ S のコンプリートカーを前にし、そこでTOM’S のスタッフと話す機会があれば、是非聞いてみてください。「この車に対するTOM’ S のこだわりはどこに?」と。お客様の目を見て、自信を持ってお答えできますので。

それは、「こだわり」の新しい方向性。
「TOM’S センチュリー」「TOM’S レクサスLM」。

 TOM’S のコンプリートカー開発で印象に残っているのは、90 のスープラ。460PS というハイパワーとその出力を支える足回りに徹底的にこだわり、私自身も実際に運転してその仕上がりを確認し、「ノーマルとここまで異なる車になるんだ」と驚いたのを覚えています。その後も、レクサス LC500 やGR ヤリス、GR 86 などのコンプリートカーを開発してTOM’ S のこだわりを表現してきましたが、近年ではセンチュリーや、レクサスLMのコンプリートカーを発表するなど、こだわりの方向性も広げています。業界内から「TOM’ S はどの方向に向かっているの?」という声が聞こえてくる時もあるのですが、繰り返しますが、我々TOM’S のDNA の根底にある「こだわり」は、車種や車のキャラクターによって左右されるものではなく、ベース車両がRV であればRV 車としてのこだわり、センチュリーのような車であれば、ラグジュアリーカーとしてのこだわりといった具合に、こだわりの仕方、見せ方を変えているだけなのです。「この車を乗る人は、こういうことを求めるであろう」「こういう人は、こんなシーンで喜びを感じるであろう」と、オーナーのインナー部分をチーム全員で徹底的に考え、その想いを共有しながら、車の開発の方向性を決めています。業界や市場のニーズの変化や消費者の動向に応じて、私たちもまた、車開発のこだわりのあり方を、変えていかなければいけないと思います。

 ちなみに、業界でも話題となったTOM’ S センチュリーは、「この車は俗に言う“運転手付きの車” だけど、もしいつも後部座席に乗っている人が運転しても楽しい! と思える車を作れたら、面白いのでは。そこに付加価値を感じてもらえるのでは」という観点から開発を始め、外装や内装の空間演出だけでなく、スポーツモードに合わせて、アクセルを踏むと心地よいサウンドが響く「トムスバレル」の装着で、走る喜びをも感じてもらえる仕上がりにしました。一方で、今年のオートサロンで発表したレクサスLM は、ベース車両自体の完成度が高く、あの車格にして乗員設定が4人。用途としては法人使いであることを想定し、「LMを購入するオーナーは車に何を求めるのか? 果たしてエアロを装着したいと思うか?」というような議論からスタート。結果「自宅のリビングにいるような気持ちで移動できることが、オーナーにとっての快適であり、いい車なのでは」という答えに辿り着き、「移動するリビング」というテーマのもと開発し、特に内装については、こだわりすぎるくらいこだわりました。このようにTOM’S としてのこだわりの落とし込みの方法は車種に応じて様々ですが、その一貫した物づくりのスタイルは、近年のTOM’ S コンプリートカーの開発プロセスそのものとなっています。社長である私も、デザインラフをチェックしたり、車両ターゲットの年齢層が近い場合などは、ユーザーの気持ちになって意見したり、アドバイスすることもあります。オーナーとなっていただいたお客様からの声を聞いてから、「やっぱりこうしておけば良かった」という後悔は絶対にしたくないので。

コンプリートカーをリリースする
TOM’Sが目指しているゴールとは?

 TOM’ S のコンプリートカー開発事業において究極の目標としているのは、わかりやすい例えで言うなら、メルセデスにおける「AMG」の立ち位置に至ること。「AMG」と聞くだけで、エンジンもパワフルで、足回りも強化されているというイメージが浸透し、チューニングメーカーとしての確固たるポジションをAMG は獲得していますから。トヨタにおける「TOM’ S」がそのようなポジションで認知されるようになれば理想です。ただ、その領域に近づくことは容易ではなく、ハードルも高いので“まず、ここまでは到達しておきたい” と思う第一目標としては、メルセデスでの「ブラバス」、BMW での「アルピナ」のポジションを目指すことですね。そのような目標を見据えて、プライドを持って、私たちは日々トヨタ車と向き合っています。

 近年のトヨタ車は、これまで以上に周囲の評価が高くなり、いい車が次々とリリースされています。そのオリジナルの良さを生かしながら、プラスαの付加価値をどこに乗せていくか。難易度が高まる中、オフィシャルチューナーとしてのTOM’ S は、手を加えられる範囲の中で「何ができるのか?」「どこまでできるのか?」を試されているのだと思います。その求めに応えるための努力や熱意。レースの世界で培ってきたこだわり。そのこだわりというDNA があれば、どんな時でも新しいアイデアを集約し、より良いものが作れる、生み出せると信じています。

 また、「コンプリートカー」という枠ではない、新たな事業も積極的に展開しています。大人から子供まで、多くの人に運転することの喜びを伝え、車に乗る入口としてのゴーカートはその一例。TOM’ S はゴーカートをEV で開発し、併せてそのEV カートを走らせる利用シーンまで考えて「都市型」「屋内型」のEV カート施設を提供しています。従来の内燃エンジンカートでは、どうしても環境面から考えて「郊外型」「屋外型」にならざるを得ないのですが、EV カートならば、利用シーンまで含めて手軽になり、消費者にとってとても身近なアトラクションになります。トヨタ車の旧車のレストアサービスもそうですが、今後はより多面的なアプローチで消費者と向き合い、これだけ物が飽和している時代だからこそ、物を「つくる」だけでなく、その先の価値までを伝え、提供できる企業に「TOM’ S」をしていきたいと思っています。

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